今さら聞けないよね｜なぜFacebook広告が最強なのか

せっかくFacebookページを作ったのに「いいね！」が100人前後で止まっている中小企業や団体、神社をよく見かけます。インターネット空間は果てしなく広大なので、ただ発信しているだけではなかなか人々に見つけてもらえません。解決策として、首都圏ではFacebook広告が超優秀です。1日100円から出稿でき、掲載も停止も簡単で自由自在。私は低額での「お試し」を積極的に勧めています。

今さら……と思う人もいるでしょうが、実際にFacebook広告運用が選択肢にない事業者や団体も多いので、改めて紹介しておこうと思います。

類を見ないターゲティング機能

Facebookの特徴は言うまでもなく実名制です。実際の友人・知人とコミュニケーションする前提なので、アクティブに活動している人の圧倒的大多数は本当の情報を入力しています。嘘を入力していると「本当に●●さんかな？」という疑念が生まれてしまい、まったくメリットがありません。プライバシーが気になる人は、本当の情報を入力した上で公開設定を「友達のみ」にするなどして保護するのが一般的です。

Facebookには、信憑性の高い個人情報が膨大に存在しています。Facebookに広告を出したい人は、個人情報の中身は見られませんが、条件を元に絞り込みを掛けて広告配信できる、というとてつもないメリットが得られます。例えば自由が丘のブライダル・サロンであれば「東京都世田谷区、目黒区に在住している婚約中6ヶ月未満の女性」にだけFacebookページの存在を知らせることが可能です。

このように精度の高いターゲティングを、極めて手軽に可能にしているSNS広告サービスは他にありません。一般の広告では、ヒゲ剃りの広告を女性に見せたり、女性用ヨガスタジオの広告を男性に見せたりという無駄が発生していました。Facebook広告なら煙たがられる可能性を大幅に減らせますし、なにより効率がいい。太刀打ちできるのはリスティング広告や行動ターゲティング広告くらいなものでしょう。

効果が長期的に持続する

リスティング広告や行動ターゲティング広告にはない強味も存在します。Facebook広告は、Facebookページの「いいね！」を獲得する目的の広告です。言うまでもなく、Facebookページをフォローしたユーザのニュースフィードには、Facebookページの発信が表示されるようになります。いちど「いいね！」を押してもらえれば、顧客と長期的な接点を持つことが可能になります。

リスティング広告や行動ターゲティング広告のほうが購買活動に直結する可能性は高いですが、効果は一過性となります。Facebook広告は、Facebookページを通じ、時間を掛けて顧客との信頼関係を育むことができます。結果として、ブランドに愛着を持ったファンを獲得できるのです。

広告運用は超簡単

Facebook広告のもう一つの長所は、運用の簡便さです。日常的にFacebookを利用している人なら、それほど惑うことなく活用できます。現在Facebook広告はアプリ一覧の中から利用できます。見当たらない場合は「もっと見る」をクリックして探してください。

「スポンサー記事」と「Facebook広告」の2種類があります。スポンサー記事はすでに確立しているブランド向けです。見てのとおり、ロゴとブランド名しか表示されないので、無名の場合はほぼクリックされません。



一方のFacebook広告には、今までのFacebookページへの投稿をそのまま表示する「ページ投稿の広告」と、



フリーテキスト＆画像掲載も自在な「Facebookページ向けFacebook広告」があります。



後者のほうが自由度の高いアピールが可能ですね。

どのようなアピールができるのかについては、こちらが参考になります。

思わずクリックしたくなる！Facebook広告369事例のイメージ画像とタイトル、総まとめ
http://gaiax-socialmedialab.jp/facebook/064

予想配信者数が一目でわかる

現状ではFacebookの普及に大きく地域差があります。



日本全域で約677万人のユーザがいますが（2012年2月時点）、その半数近い約300万人は東京都在住です。



基本的には地方へ行くと極端にFacebook利用率が低下します（沖縄で利用率が高い、など例外もあります）。もし東京以外でFacebook広告の利用を検討する場合には、そもそも地域にどの程度のFacebookユーザがいるのか確認する必要があります。

例えば私は横浜市を拠点に仕事をしていますので、横浜市と周辺40km圏に居住するユーザ数を確認すると、約76万人となります。ここからさらに年齢、性別、興味関心などで絞り込みをかけるわけですが、母数としてはまずまずと言えます。この時点で数千人程度になってしまう場合は、目的や業種によっては効果が出にくい状況もあり得ます。

配信対象者を絞る作業もサクサク

年齢と性別。マウスで選択するだけです。項目の意味がわからない場合には、「？」部分にマウスポインタを持ってくると説明が表示されます。



趣味・関心。キーボードで入力すると候補が表示されるので、目的のキーワードを選択します。一つ趣味・関心を入力すると、類似の推奨キーワードが表示されます。考える手間が省ける場合もあって、便利です。

また、趣味・関心の指定は、「カテゴリ別ターゲット設定」という方法も使えます。うまくキーワードが探せない場合は、こちらを試してみましょう。



「新婚」や「3歳までの子供がいる」「最近引っ越した」から、「iPhoneユーザ」や「美容に関心がある」「料理好き」まで、細かく指定ができます。育児用品、家具、iPhoneアプリやアクセサリ、化粧品、食材等々……必要としている人の元へ “のみ” 届けることができるわけです。これは本当に凄い。



Facebook上のつながりを指定するセクションです。広告を出すFacebookページと「つながりがある人」に見せるのか「つながりのない人」に見せるのか。あるいは特定のFacebookページやイベントとつながりがあるのかないのか。例えば、旅行用品をアピールしたい場合は、『じゃらんnet』のような旅行情報サービスのFacebookページを「いいね！」している人にだけ広告配信すれば効果的です。

また、「友人・知人が「いいね！」と言っているFacebookページは注目される」という特性を活かすかどうか決めることもできます。ある程度ページへの「いいね！」が増えてきたら、すでに「いいね！」しているユーザのFacebook友達にだけ広告配信したほうが、「いいね！」を獲得できる可能性が高まります。

恋愛対象、交際ステータス、言語、学歴、職歴の指定もこちらでできます。

まとめ

以上、ざっとFacebook広告が優れている理由を解説してきました。もし米国のようにインターネット人口の6割7割がFacebookを利用するようになったとしたら……と考えると、背筋がゾクゾクしてしまいます。

現在の日本ではそこまで凄まじい効果はありませんが、首都圏を中心に都市部においては「的確なターゲティング」「顧客との長期的接点の獲得」「広告運用の簡便さ」というメリットは充分過ぎるほどに得られます。何より1日100円（月3000円程度）から出稿できるのですから、やらない手はありません。Facebookページの「いいね！」が頭打ちになっている方は、ぜひお試しください。